LE LABOUREUR “PANTALON DENTE HOUND”
LE LABOUREUR “PANTALON DENTE HOUND”
LE LABOUREURの「ワークパンツ」をご紹介します。
ここ一週間で、最もホットなトピックだと思っていましたが、
激熱なコーヒーに油断して口をつければ、舌も火傷しようというもの。
飲みやすい温度になるよう、時間が過ぎるのを待っていました。
私などは熱けりゃ熱いほど大歓迎であるのですが、
ソロワークで働いておりますと、皆さんとの熱量と距離感の差が
良く分からなくなってきます。
このテンションの高さはレアCDを手に入れたことも関係してですが、
脱線ばかりだと帰りが遅くなるので、とっとと本題に進むことにしましょう。
当店もほどほどに営業してきていますので、
多少の歴史を積み重ねてきたところがあります、フロム2008年。
昨年涙の復活劇を果たしたラブルール(のカバーオール)ですが、
元を辿れば5minutesでは↑ココからの付き合いになるブランドです。
記念すべきデビューアイテムになったのが、ワーク・コックパンツ。
ファーストアイテムがコックパンツという、
開幕試合での第一球でフォーク(今はスプリットですか?)を投げ込む
くらいの変化球でしたが、当時から未知との遭遇?を楽しむ方が多かったのは、
店主冥利に尽きる部分。
結局諸事情により、それ以降は手配できなくなったことで、
幻のアイテムとしてひっそりと語られていきます。
『Q:それどこのですか?』
『A:うちで前やっていたやつで、かくかくしかじか・・(以下熱弁)』
一度や二度じゃなかったんだよな、特にメーカー・エージェントさんからの問いは。。
ハウンドトゥースのワークパンツと言えば、コックパンツが挙げられると思うのですが、
ユーロの古着・ミリタリーもので出回っているものですと、
イージーパンツでほぼ占められ、その太さとぺらっぺらな素材感は・・
いやそここそ最大の魅力でした。チープ イズ ベストなり。
ただその姿勢を良しとしない、極東のコレクター(?)の存在が、
工場にストックされていた綿100の千鳥格子を発掘。
ノンをウイにさせての強行オーダー。
だから納期がこんなに・・とは言いませんが、
無事届いて良かったなぁとは、しみじみと思っています。
7年ぶりと言えども取り扱いのあった生地、
ボトムスそのものもラブルールの定番モデルということから、
以前の投稿を探ってみましたが、ほぼ触れてない、まったくのノータッチとは・・
コーディネイトページに形跡はあったので、リンクさせておきます。
要所要所のポイントをかいつまみますと、
フレンチ・ヴィンテージの流れを受け継ぐひとつが、↑の“フック”。
これが付けられているだけで、クラシックスタイルと断言していい、
特徴的なディテールです。
現在でこそ変わってきていますが、長らく作業着作りに勤しむ
企業姿勢から、生地からパーツの手配に当然縫製まで、
『100%ピュア フランスメイド』というものでした。
そんな名残りがこういった細かなところからもうかがい知れます。
まったくの余談だと↑のフック周辺、『赤く』なっているかと思います。
コレ、“チャコ”で目印を付けてそのまんまで残ったもの。
汚れでも模様でもないので、洗えば落ちるということでご理解を。
『この大ざっぱ感こそ、真のフレンチワークウェアなり』
本日の格言として記しておきます。
千鳥格子の生地で分かりづらいので、裏返し&分かりやすい比較画像を掲載。
小股部分での、“マチ付き”切り替え。
ここのディテールだけ見ても、
『正しいフレンチワーク・ミリタリー』に連なるものでして、
対象として“M47”を挙げさせてもらったのも、
クラシックな縫製というのは、お分かり頂けるんじゃないかと思います。
ラブルールが
『クラシックマナーを現代まで連綿と続けている』
からこそ、国内外の名立たるブランドも押しかけている。
その一端がこんなところからも透けて見える気がします。
サイズは36~42までの4サイズ、精一杯の大盤振る舞いとして用意しました。
ユーロワークパンツならではの片ポケ、何かの役に立てて欲しいスケールポケット等、
“らしい”ディテールとして、別途挙げておきます。
なお↑のウエストに付くサイズタグですが、ぺらっぺらの『紙タグ』になります。
試着したのみで破れる、コレクター泣かせの品質表示。。
よってお手元に届いた際、破れはまだしも欠損もあろうかと思います。
切り離してはいて頂くものとして、ノークレームでお願いします。
私がこのパンツを愛用している理由としては、
『コックパンツを細くはける』や
『トラッドな冬っぽい千鳥格子が、夏向きの軽快なイメージ』
辺りが挙げられます。
ドレス柄をラフに、ワークパンツを上品に見せる英仏の夢の競演。
フランス籍の選手が躍動するロンドンの赤いチーム、
深層心理にファン気質が作用しているのは否定しません。。
話を本筋に戻しますと、ツイートの中で触れていますが、
こちらの千鳥格子=ハウンドトゥースのワークパンツ、
“5minutesだけの取り扱い、日本全国でウチのみ”
ということになるそうです、現時点で。どこにもない稀有なアイテム。
着こなし方うんぬんに関しては、後日に改めますが、
私としましてはカバーオールをお求め頂いた方には、
↑を参考にぜひとも入手して頂きたい、そのように思っています。
上下共地は工場での作業着、下が変われば立派なお洒落着、
希望も込めたささやかな提案。
正統派のフレンチワークアイテムのニュアンスと、
誰ともかぶらない(店頭だとモロかぶりの場合もありますが)アイテムを持つ喜び。
選ばれし〇人の方、本日の投稿をご参考ください。
宜しくお願いします。