denim。
たまには本のご紹介でも。
今週から出張という名の音源ハンティングが始まるんですが、
(しっかり任務を遂行したうえでの話しです)
行き帰りの道中、なにか本でも読もうかと思い、
久し振りに図書館を徘徊。
表紙を見てもしやと思い、パラパラめくってみると実に興味深いことから、
今週の一冊ということでチョイスしてみました。
題名はずばり「denim」ですが、邦題は「デニム・バイブル」だそうです。
自分が反応したのは、『ん?何か見覚えあるな~』からだったんですが、
記憶は正しく、ゲンズブールの“メロディ・ネルソン”のジャケットから
なんだそうです。
↑denimのカバーはこの時使われなかったオフショットだそうで、
それだけでもマニア心をくすぐられるというもの。
時間がないのでとっとと進めます。
内容はいたって正統派。
ちなみに↑は、現存する中では最初期に作られたリーバイスだそう。
デニム誕生の発端になる、ジェイコブさんとリーヴァイスさんの出会いに始まり、
19世紀後半から40′s以前の黎明期、世界中に爆発的に広がっていった50′s、
カルチャーとの結びつきを強めていった60′s以降などなど、
豊富な画像とともにお送りする全200ページ強。
かなり楽しませてもらった次第です。
(既に読み終えた感があるが致し方なし・・)
こう書くと、どうしてもマニアックな色彩を強めてしまい、
『私はそういうのは..ネルソンはマンデラしか知らないし。。』
と思う方もいらっしゃるかも知れませんが、さにあらず。
有名・無名な時代を彩ったファッションアイコンや、
どこかで見た愛らしいノベルティやポスター。
もちろんリーバイスだけに関わらず、ライバルメーカーになる
リーやラングラーの大御所から、最近のプレミアムデニムのブランドまで、
ファッション・カルチャー・映画や音楽までカバーした、
取っ付きやすい内容の良著というのが、率直な感想です。
A〇azonではどうも日本語訳版が見つからないのであれですが、
自分も機会があれば入手したいなとは思いました。
個人的には赤いワッチキャップのマーヴィン・ゲイと横並びの、
上下セットアップのスタイリッシュなマイルスがお気に入りです。
それまでのトラディショナルなクロージングスタイルから一転、
目覚めつつある“電化”途中のスナップということで、
荒ぶる前の緊張感みたいなのが、才気あふれててヤバいです。
この本を読んだ後に、facebookのほうで画像がアップされてたので、
そのタイムリーっぷりには興奮しました。
ということでの、最近読んでいる本のご紹介。
何かのきっかけになりますと、これ幸いです。
ご参考までにどうぞ。