AURALEE “SURERFINE BROADCLOTH SHIRTS”

2015.03.10 / アイテム

AURALEE(オーラリー) スーパーファイン ブロードクロス シャツ(ブルーシャンブレー)

AURALEE “SURERFINE BROADCLOTH SHIRTS”

 

 

 

AURALEEの「スーパーファイン ブロードクロス シャツ」をご紹介します。

 

 

 

アップしてからそれなりに日が経っていますが、

新しいブランドのアイテムというトピックや、一部での前評判の高さも手伝い、

注目されている方も多いよう見受けられます。

 

 

私の方もようやく雑務?から解放されて、気分も晴れ晴れなところ。

ただコチラのアイテム、紹介するには多大な労力を強いられます。

 

風邪による体調不良な中、最後までお送りすることが出来るのか?

結末はいかに..

 

 

余力がないので、速やかに進めていきます。

 

 

 

 

 

 

AURALEE(オーラリー) スーパーファイン ブロードクロス シャツ(ブルーシャンブレー)

 

 

 

 

前回のブログで、今シーズンからスタートしたAURALEEというブランドの、

簡単な概略をお伝えしたかと思います。

 

 

素材作りからデザインと考え、素材の個性を活かした、軽さを感じられる洋服を提案

 

 

 

イチから作り出している素材=ファブリックありきで考えられている為、

コレクションのラインナップは、奇をてらわないオーセンティックな気質に拠っています。

 

 

2つ(確か)用意されていたシャツも、その特質を色濃く反映したものでして、

↑ご覧頂ける限りでも、ミニマムさが魅力のセミワイドな襟型のもの。

 

前立てのダブルステッチや、裾脇のガゼットほどにそぎ落としたデザインの

シンプルなヴィジュアルが、超絶素材の素晴らしさをより引き立たせている。

 

そんな風に思っています。

 

 

 

 

 

 

AURALEE(オーラリー) スーパーファイン ブロードクロス シャツ(ブルーシャンブレー)

 

 

 

 

長い前フリとなりましたが、ここからが本題。

既に商品ページのみをご覧の方も多いと思いますが(・・・)、どうぞお付き合いください。

 

 

 

よくドレスシャツの世界ですと、『80双(はちじゅうそう)』とか『100双(ひゃくそう)』といった

単語で、生地のグレードを指し示します。

 

ここでいう数字は“番手(糸の太さ)”、双は2本の糸を1本に撚りあわせた“双糸”になりまして、

数字が高いほど糸が細いので、やわらかで滑らかになっていきます。

 

 

某セレクトのオリジナルシャツに携わっていたときは、だいたい80双が基本線で、

ビジネス向けですと100双あたりまでが妥当だったような。

 

120アッパーになっていくと、着心地の良さに反比例して、少しづつ実用度が下がります。

200双とか300双も存在しますが、この辺はアラブの富豪クラス?や

ステータスを求めるエグゼクティブ向けだと思われます。

 

 

 

 

 

 

AURALEE(オーラリー) スーパーファイン ブロードクロス シャツ(ブルーシャンブレー)

 

 

 

 

で、AURALEEのシャツに関して。

 

 

商品テキストの中で、“三子糸(ミコシ・ミコイト)”なる記載が出てきますが、

↑サンプル画像的なものでひとつ掲載。

 

2本からなる双糸に更にもう1本加えて、「3本撚り」というのが該当するんですが、

上でもご覧頂けるように、1本あたりが太くなってしまうのが常です。

 

今回のAURALEEでは、160番手という超極細糸に置き換えることで、太さ・厚みを解消。

細過ぎる糸の強度は、三小糸にしてあることでカバー。

 

極細の超長綿に負荷が掛かって、切れたりやせたりしない様、

スローなシャトル織機でゆっくりと時間をかけて紡績しています。

 

 

これが“スーパーファイン”を表わす一部分です。

 

 

 

加えてお伝えすると、これがブロード地というのがさらに素晴らしい。

 

 

番手が高くなればなるほど、スムースでシルクみたいな質感になるんですが、

双糸だといかんせん薄いので、セクシーな具合での“透け方”も出ます。

(薄く細くなるほど、高級さの裏返しではあるのですが・・・)

 

ブロード地だと避けて通れない“透け”の心配は、三小糸で密に織り上げた

生地からするとノープロブレム。

 

 

このあたりに、AURALEEのフィロソフィーみたいなものがあるんじゃないかと

勝手ながら思っている次第です。

 

 

 

 

 

 

AURALEE(オーラリー) スーパーファイン ブロードクロス シャツ(ブルーシャンブレー)

 

 

 

 

量産品だと絶対に見かけない、オーダーシャツの世界の話だと思っていた、

今回の三小糸を使ったブロードのファブリック。

 

それがこんな身近な所で触れられるのが嬉しく、自分も入手させてもらいました。

 

 

ユーザーレビューがてら報告しますと、

驚いているのがまずその速乾性。

単純計算で1.5倍の糸を使っているのに、洗濯機から出すともう乾いている..

 

ブロード地自体薄いので、すぐ乾くよと言われればそれまでですが、

このウェイトの生地からすると、あながち話を盛ってないような。

 

 

 

あと、毎度感心させられるのが、シャツから発せられる“衣ずれ”の音。

 

 

一般的なブロードのシャツ地ですと、せいぜい『カサッカサ』が関の山ですが、

こちらのシャツだとそれが『バサッバサ』という音を奏でます。

 

尋常でないハリの強さが生み出す、バリトン・ヴォイス。

 

後日なんらかの方法で、その模様をアップする予定です。

 

 

 

 

 

 

AURALEE(オーラリー) スーパーファイン ブロードクロス シャツ(ブルーシャンブレー)

 

 

 

 

素材を余すことなく味わえるよう、サイズ感は幾分ゆとりを持って提案する、

AURALEEの「スーパーファイン ブロードクロス シャツ」。

 

 

『タックインして袖も無造作に折り返して着る』

こんな感じがひとつの基本線になってくると思います。

 

自分も入手したことから、おいおいスタイリングページに現れますので、

よく見かけることになるはずです。

 

 

 

長々とお送りしてきました、本日のブログ。

 

 

下世話なところですと、

 

『このグレードの生地がこの値段?!オーダーだったら諭吉3枚超えだよッ!』

(だいたいその位からスタートだと)

 

という傾向なため、お買い得感はかなり強いのではと思います。

 

 

ただプライスうんぬんはともかく、

AURALEEがファーストコレクションから“定番”として考えている自信作なだけに、

まずはこのアイテムからということで、

自分としても強くお勧めします。

 

 

私自身が感じた驚きや興奮を、皆さんにも共有頂ければと。

 

宜しくお願いします。

 

 

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