青の歴史。
素晴らしい書物を見つけたのでご紹介しときます。
先日、年末年始用にと図書館を訪れ、
短時間でしたが色々と物色してみました。
お目当てのものとして、カズオ・イシグロの「わたしを離さないで」を
借りようとしましたが、やはりというか案の定なく
(結局、『夜想曲集』を借りました)、
渋々他何かねぇ~かなぁという折りに目に飛び込んだのが、
神々しいほどのオノブルーな背表紙の↑でした。
勝手ながら「俺を呼んでいる」と思い(笑)、
手に取ってしまった次第です。
文字通り、“青の歴史”に関する書籍でして、
古代ローマのポンペイの壁画に始まり、中世の宗教画に用いられた青の解説、
近代に入るとピカソの青の時代に関してなど、
それぞれの時代の絵画に見られる染料にまつわるお話しを
軸にして進んでいきます。
西洋絵画史的なお話しも面白いのですが、個人的に興味を引いたのは
“軍隊の青”の記述でして、フランス革命後の制服に導入された青のくだり
(人工インディゴの誕生~ホライズン・ブルー~マリン・ブルー~リーバイスのデニム)
などは、服飾文化史へのアプローチもあり、これはなかなかの良著だぞ、
とほくそ笑んでいるところです。
(それとゴロワーズのブルーについての記述もあり、ニヤニヤしてしまいます)
とまぁ、ここまでさも
「あんまり面白くて一気に読み切ってしまいましたー」
的語り口ですが、もう毎度のことなんでしょうか?
ほとんど目を通せておりません...
内容も内容なので、元日だけで読めるはずもなく
(突発的にジョジョリオンも入ってきたし)、
おまけにその日は緊急の通院、さらにいまだ左手を動かすごとに、
テニスで言うところのフォアハンドでのラリー時のうめき声?
的なものをあげてしまう身としては、ゆっくりと読書出来るはずもなく、
違った意味でアクティブな日々を過ごせています...
ご来店頂きましたご贔屓筋のお客さんにも、
お心遣いを頂いてありがたい一日でして、
幸い少しづつは良くなっているようですので、数日中には完治させて、
充実の読書ライフに復帰出来ればと思っています。
と、その前に↓の“青”を用意しないといけませんね。
数本確保出来たEURO LEVI’Sの501。
週末までには何とか出来ればと...
宜しくお願いします。