ARAN “F.CARGO PT HBT”
ARANの「F.カーゴパンツ HBT」をご紹介します。
昨日までは新春恒例のあめ市をやってましたので、街中はにぎわっていた模様です。
一転、連休最終日の本日はなんとも静か。沈黙の美しさに浸ります(?)。
まぁ店内の無音など慣れたもの。事務作業にはうってつけということで手を動かしています。
縁起物の福飴、あとで忘れずに入手しとかないと。
【Blog】ARAN “F.CARGO PT MS”
年始の新入荷はさほど多くないのですが、想定外?のアランさんが届きましたのでピックアップ。
F.カーゴパンツのNewヴァージョンが届いています。
アランさんのイメージ、各自でお持ちであろうと思いますが、やはり『軍パン』を挙げる方は多いでしょう。
入荷が遅れてもその度に姿を消していますので、その引き合いの多さたるや。
運よく手に入れられた方は総じて喜んでいただけていると聞きました。
ただ諸事情によって常に枯渇してしまうのが玉に瑕。今回のように忘れたころにやってくるモノもあるわけで、
そのサウザー並みの姿勢がかえって好ましかったりもします。帝王は世間に媚びない(?)。
話を戻しまして、前回からいくらか日が経ってますのでおさらいいただくのがマスト。
『F.カーゴパンツって何よ?』を↑からお読みください。
ネーミングから察していただけるかと思います。《HBT=ヘリンボーンツイル》、初登場になる生地。
ヴィンテージミリタリーファンでしたら、ついつい手が伸びてしまうマジックワード。
USアーミーでの採用が起源になるかと思いますが、それを抜きにしても平のツイルよりかは
ヘリンボーンになるだけで格上感が出る辺り、心当たりのある方も多いのかと。
私などはM-47でも後期型のヘリンボーンのほうにシンパシーを感じてしまいがち。
今回の↑は“ミニヘリンボーン”になる織り柄の狭いモノで、先行のM-49同様に《硫化染め》にて
風合いを出しています。
生地の波打つ様子を見ると、『穿いたその瞬間からマイ・ヴィンテージ』感を覚えていただけるはず。
評判の良いディテールはもちろん継続。オリジナルへのリスペクトを込めた仕様の数々。
硫化染めされた濃色ネイビーですので、ケツポケットのスレーキや股シックは同色にて統一。
白っぽい生地だと色移っちゃいますからね。細心かつ最良の選択。
あと細かなパーツで気に入っているのは、ボタン付きの脇ポケット裏の《力布》。
↑四角い生成りのパーツ、コレもともとヘリンボーン生地なんですがついにメインと一緒になりました。
こういう過剰?な作り込み、アランさんの意気込みがビシバシと伝わってきます。
フレンチ軍パンの2大巨頭、私物において登板回数が多いのはM-64。
私だと“テーパード”のほうが好みのようです。
初回のときから何度かお伝えしてますが、存在感ありありな太っとい寸胴M-49、
その背景を含めて魅力を覚える点に異論はございません。ただ普段の装いを考えると
いささか過剰のように思えるのが昔からの私見。
塩ラーメンがベストだと思っている自分は、なんでもあっさりめを求めてしまう気質。
共感する例えかなのか分かりませんが・・変わらず推していこうと思っています。
ARANの「F.カーゴパンツ HBT」、ご紹介しました。
本来ならオリーブ色を選びそうなところ、先行ボトムスとの兼ね合いや良からぬイメージ付け
(アランさんにはグリーンしかないのか的)も勘案して、初回はネイビーを選んでいます。
今思うとこのネイビー、ドイツ軍のワークパンツやロイヤルネイビーのカーゴパンツあたりを
もしかすると意識してたかもしれません。ザ・ミリタリーへの小さな抵抗?
ヘリンボーンツイルだけが持つ独特の経年変化も大きな魅力です。
皆さんそれぞれが思うヴィンテージに近づくよう、育ててみてください。
宜しくお願いします。