SANDERS “Officer Shoe”
SANDERSの「オフィサーシューズ(ダーティバックス)」をご紹介します。
出張で都内をてくてく歩いていましたが、たまにしか来ないスポットの変わりぶりに面食らいます。
渋谷の駅っていつまで工事してるんでしょうか・・
それでも勘ピューター?がはたらくので、目的地にはなんとか着きます。
そのためのスマホだろうとは思いますが、ミスって覚えるほうではあるので。焦らず慌てず。
慌てずと言えば、街中でまさかの再会を果たしたひとコマにはびっくり。
私などは15年以上経ってると記憶はあやふやですが・・、他者からすると容姿がたいして
変わってないそうなので判別できたようでした。良いのか悪いのか。。
ということで街中でもしや?と思われた方は、気兼ねなくお声掛けください。
勧誘でなければリアクションはしますので。
それではサンダースのダーティバックスを見ていきます。
当店ではチェルシーブーツ以来の新顔になりますコチラ。
春夏のスエード靴とあればかつて履いていたことから腕に覚えあり。久々の再会に胸躍ります。
サンダースさんの永世定番になるオフィサーシューですのでそちらの話も踏まえつつ、
ビジュアルは正統派のダーティバックス然であることから、以降は後者の名称で進めていきます。
そもそもダーティバックス(Dirty Bucks)と言えば、アイビーやアメトラの文脈で出てくるシューズ。
サンドベージュのアッパーに赤茶の《ブリックソール》とのコンビがデフォルトになります。
私も何かのきっかけでウォークオーバーのを入手しましたが、ほぼ履かずに譲ったような・・
思い入れは薄いとは言え、ウン十年ぶりの再会ならリベンジするのが必然の理。
当時気になっていたあの問題も、華麗に解消されてもいましたので。
木型は定番のミリタリーダービーと同じになるプレーントゥ。
よってサイズ感はほぼ同等だと感じましたので、選択時に参考くださいませ。
正統派のプレーントゥをこれぞサンダースに格上げしてくれるのが、《ピューリタンステッチ》の存在。
ワークウェアに通じる3本針のステッチ、更に真鍮のアイレット(ハトメ)でグッと印象が変わります。
ピューリタンと言われると世界史を思い出される方も多そうですが、これ甲と腰をチェーンステッチで
縫い合わせることのできる専用ミシンの名前から来ています。(初出は19世紀末とのこと・・伝統あり)
頑丈さを求められるブーツに多いステッチを、意匠としてさりげなく配置。
今や少なくなったピューリタンステッチ ミシンのありがたみに感謝していきましょう。
前述した『ソールの減り早すぎ問題』(?)の最適解になったコチラ↑。
元来のダーティバックスに付くブリックソール。軽快さが売りのシューズですので
それに合わせたEVA素材だったと思いますが、まぁこれの削れ具合が早いこと。
3回履いたらえぇ?!と驚いた記憶があるくらい。ある意味お金持ちのための靴。
そんな悪しき記憶を払拭するように、サンダースさんでは他モデルと共有するスタッズ付きの
コマンドソールを“赤く着色”するという力技を敢行。減耗の心配要らずを実現しました。
当然ガッチリしたグッドイヤーではあるので軽さや屈伸性には欠けますが、
減らない&削れにくいのデメリットを考えれば歓迎すべき提案ですし、
かえってコチラのほうがレア感を覚えてしまうのでは?というのが私なりの見立て。
ダーティバックスであっても手抜きをしない(できない?)サンダースさんの生真面目さを愛でましょう。
本体以外の付属品あれこれ。
ミリタリーシリーズ同様に替えヒモが同封されていますので、差し替え用としてご利用ください。
なぜネイビーなのかは不明で、靴ヒモを通さずじまいで撮影しませんでしたが・・
秋冬で履けるようにするための提案なのかもしれません。気が向いたら試してはおきます。
そして外箱、中のシューズクロスに燦然とプリントされたのが“150th”のエンブレム。
お察しの通り本年が創業150年のメモリアルイヤーですので、2023年の入荷分では
ご覧いただけることになります。私はこういう歴史の積み重ね系にコロッとやられる性質・・
ここまでSANDERSの「オフィサーシューズ(ダーティバックス)」をお伝えしてきました。
今回春夏でのご用意ということもあり、リネンパンツやチノパンなどの軽装系で
組み合わせてますが、スエードであればデニムやコーデュロイのボトムスなども
秋以降の選択肢になることからして、長い目で愛用いただけるように思います。
私のご紹介ではまだ足りない方でしたら、“画伯”が推している対談も挙がってますので、
合わせてご覧になってみてください。
それでは宜しくお願いします。