FLISTFIA “Arm Zip Pull Over”
FLISTFIAの「アームジップ プルオーバー」をご紹介します。
先ほど秘密の小窓?からふと顔を出してみたところ、やけに月がくっきりしていることに気付きます。
夜空に浮かぶ満月。
どうやら明日は珍しい天体ショーらしく、満月と月食が同時に起こるんだとか。
11月だけに「フロストムーン」と言うらしい。“霜月”だけになるほど×2、勉強になります。
18時30分ごろが見どころっぽいのですが、はたして空を見上げる隙が来るのだろうか?
チャンスがありそうな方、画像などを転送いただけると幸いです。
今年2回目だった月の話題。
あーだこーだ言っても覚えているのはいつものムーン。進歩がないですね・・
それでは気を取り直しまして、フリストフィアさんの新作を見ていきます。
当店や私の気質からして、『評判の続くロングセラーは必ずリピート』でご用意する品々が
多かろうと思います。スタンダードあってこその5minutesなんでしょう。
とは言えご贔屓筋さんからしますと、それ持ってるし&ストックまでは不要・・というのも
正しいご指摘です。もうちょい何かあるでしょうよと。
そこで我々スタッフが一生懸命探しましたよ、そしたら・・
・・感動の再会ではなく、良い頃合いのアイテムが見つかったという話です。
今回がデビューになります、ニューモデルの↑。
ざっくりと《フリースのプルオーバー》という見立てで、まずは良いかと思います。
フリストフィアさんでは安直なウールセーターでなく、それがコットンであったりする
目の付け所に感心させられますが、今回の↑フリースもその一環と見て間違いなさそうです。
ヴィジュアル的にはノーマルというかニュートラルといった体で、突飛な印象でないかも
しれませんが、こういうシンプルな見た目に反して魅力的なデザインを隠してあるのが、
フリストフィアさんたらしめるところなんじゃないでしょうか?
まずは商品名にもなっている“アームジップ”の項から。
ミリタリー由来でおなじみ、フライトジャケット=MA-1の『腕ポケット』を基にしたのは
皆さん相違のない見立て。
ただこの手のデザインですと、なんちゃって?ポケットで安易に済ませてしまう量販モノは
多いのですが、4つのパーツを裁断→縫製、おまけにカンヌキまで入れた本格仕様。
おまけに厚みのあるグログラン生地を使っていますので、実物のMA-1と遜色ない
しっかりしたポケットをひとつずつこしらえています。頭が下がります・・
↑どっちがどっちだか分かんないすね・・右上にロック掛け見えるんでそこから判断。
表裏一体と言えそうな“両面フリース”が憎い提案です。
秋冬のフリースであればそうであってと思う反面、外はふかふかでも中はスカスカ?なんてのを
見かけます。あれ?意外と暖かくないぞコレ的な。
両A面扱いで起毛が掛けてあることで、過剰にモコモコさせなくても保温性は高まりますし、
やわらかでなめらかな肌触りは言わずもがな。レーヨンを入れてあるのでツヤ感もアップ。
贅沢さにつながる毛並みの良さも感じていただけるはずです。
見覚えあんぞコレと思われた方は、立派なフリストフィア・フリーク。
トップスでは久しぶりかもしれない“ディフォームド リブ”、こういうのこそ感動の再会かと。
妙な横文字で押し通さず、変わった形のリブという認識で結構ですが、
こういった特殊型は往々にして製造段階での苦労を備えたもの。
前回でも述べていましたが、漢気ディテール(?)としてお納めください。
ちなみに袖口と襟のリブ部分は、《コットン:60% ナイロン:40%》の別布になります。
フリースのドレープ(ひだ)性向上と着用感がすこぶる良くなるので、こちらもお見逃しなく。
お送りしてきましたFLISTFIAの「アームジップ プルオーバー」、いかがでしたでしょうか。
冒頭でもお伝えしましたが、《フリースのプルオーバー》と言いつつこまかなディテールへの
気配りで、スマートなスポーツアイテムなノリでもご覧いただけるように思います。
スウェットのフリースVer、でも実は・・なんて見立てでも良いかもしれない。
『リラックスできるゆったりとしたサイジング&軽くても暖かさ2倍以上』というのも
備えている一面を表わしているはずです。
ありきたりのセーター以外をお探しの方はぜひ。
それでは宜しくお願いします。