comm. arch. “Super 120′s Merino High Neck P/O”
comm. arch. “Super 120′s Merino High Neck P/O”
comm. arch.の「スーパー120′sメリノ ハイネック プルオーバー」をご紹介します。
いつからなんですかね、ヨーグルトのフタにつかなくなったのは?
全然意識していませんでしたので、今朝初めて気付いたはずです。
子供の頃は一度や二度はペロッとしていたかもしれませんが、
比較的早い段階からノーモア ペロリ。
フタ裏に付いている中身はスプーンで落としていたと思います。間違いなく。
いつものルーティンに取り掛かろうとしたら、水滴よろしく粒になってとろんと降下。
今こーなの!? 声にはしませんでしたが驚きは覚えました。
ちょいと調べるとだいぶ前から有名ナショナルブランド系、切り替わってた模様。
こういう食卓マジック?、案外気付いてないことが多そうです。
冒頭の小話は今日の商品とは1ミリも関係しておりません・・
気を取り直して話題作だと自負している「ハイネック プルオーバー」を見ていきます。
毎シーズン絶妙なニットウェアを提案いただいていますコム・アーチさん。
上から下まで丸々編んであるニットがブランドの顔でありつつ、
ニット生地を使って切った・縫ったで仕上げる、いわゆるカットソーもご好評です。
5minutesもそちらのほうが多いかもしれません。
今回ご用意した↑もその位置づけになりまして、一見するとシンプルなタートルと
例えられる見てくれだと思います。ただそのクオリティとのギャップと来たら・・
久々に胸躍らせてもらいました、“スーパー120′s”に。
日常的にスーツに触れていたのも今は昔、だいぶ前のことなので知識がアップデートされてません・・
それでも当時はスーパー〇〇信仰はありましたし、いくつかそんなのも持ってました。
要は繊維の太さを指す数値ということで、数字が大きければそれだけ極細。
カシミヤに通じるトロットロのやわらかさをお約束できるわけです。
マイクロンなんて単位、ここだけでしか聞いたことはありませんが
100万分の1メートル、すなわち1000分の1ミリ・・たぶん合っていると思いますがとにかく細い。
そんな“スーパー エクストラファインメリノ”ウールを使ったお品になります。
『そんなに繊細だったら強度ゼロでしょー』なんて声が上がるのも分かります。
ただ今回はそいつをセントジェームスでおなじみの天竺生地(かなり隔たりはあるが・・)として
編み立てています。
なんて憎いやり方、そして適度に厚い仕上がり方。
頼りなげなウールインナーカットソーらしくない提案、自分が震えたのが良く分かります。。
あと袖口↑だけ生地を切り替えてますが、ここだって24ゲージのハイゲージ。
ジョン・ス〇ドレーの定番モノと同じということを付け加えておきます。
「洗うとこのくらい縮む」の図を。
ブツ撮りだとよく分からなかったので(・・)、急遽比較画像をこしらえてみたところ一目瞭然。
縮みかたののサンプルとしてはまぁまぁではないかと。
私はどのくらい小さくなるだろうのデータが欲しかったこともありますが、メモ書きによると
『着丈▼3.5cm 身幅▼4cm 袖丈▼3cm』
が最大で縮んだという結果でした。
お湯使う・通常洗い・脱水時間も通常なラフな洗濯機使用でこのぐらい、マックスの値かと。
乾燥機だけはくれぐれも避けてください。メリノだとすぐ乾くので必要ないんですが。
昨今の気風を反映して、ゆったりとしたシルエットには仕上げてあります。
縮ませ後の着用感はお好みがありますので、ご自身なりの調整を図ってみてください。
自分としては身体にフィットするハイゲージニットな気分でなく、
あくまで『ロンTee』として着られるところが気に入っています。
あの極細繊維が厚く編み上げてることのギャップはもちろん、袖口の芸の細かさに
ぴったりしない首回りのユルさ(実はココが一番)も好感度を上げてくれるポイントです。
そして相変わらずですが『ディープフォレスト』って色名も好きだということを
自覚しました。濃いグリーンに惹かれるのはもう習性なんだと思います・・
今シーズンはここまでいくつかのメリノウール系をご紹介してきましたが、
その真打ちとなりそうなのがコム・アーチさんの「ハイネック プルオーバー」かと。
個人的にはこの糸のクオリティでこの価格帯なら、やけにお得感すら覚えるのは
過剰な思い込みでないはずだと思っています。
英国モノやイタリアのニットに比べれば、ねぇ・・
スタンダード寄りな提案の中、上品なツヤとスムースな肌触りを味わえるカットソーです。
皆さんもぜひこのなめらかさを楽しんみてください。
宜しくお願いします。