Yarmo “R/N Hospital Coat”
Yarmoの「R/N ホスピタルコート」をご紹介します。
『忘れた頃にやってくる待望のアイテム』、入荷時には心底そう思いました。
しかし今日のこの陽気、夏日を迎えた所があるのを耳にすると・・
そういう話は忘れましょう。
もともと自分で着るようも込みでのオーダーだったこともあり、
日中寒くてもそうでなくても袖を通しています。私にとっての純然な“作業着”。
5minutesでのリアルなショップコートになるわけです。
そういうことも踏まえて、本日はお送りしていきます。
前回「ラボコート」をご紹介していましたが、それに引き続いての春向けコート。
その第2弾としてご用意したコチラ。
ヤーモのコレクションは数シーズン前から線引きがなされてまして、
以前お伝えしていた『CC41シリーズ』と、↑のブロードアロー&1939のスタンプが麗しい
『Admiralty・アドミラルティ シリーズ』、それとレディース向けの3ラインから構成されます。
R/N=Royal Navy=英国海軍ということでの、ミリタリーテイストで打ち出すアドミラルティライン。
当店でもちょいちょい出てくる、5minutes軍に向けての濃いラインナップです。
濃いと言っても単品画像だけで見れば、『ウエストにベルトが付いた品の良いコート』
風情というのが、第一印象になろうかと思います。
ただバックグラウンドが「ホスピタルコート」と知らなければですが。。
ホスピタルだけに病院内で着用されてたモノが由来ですが、
野戦病院のようなハードシチュエーションではなく、設備の整った医療施設や研究所で、
入院患者に着てもらっていた物。よってガウン的な仕様が特徴になります。
『患者が着る?これぞまさしくイングリッシュ・ペイシェントっ!
〇〇さん、オレ買いますっ!!』 (at 展示会にて)
と泣きの名作を思い出し、ひとりテンションが高まってから早半年。
あの映画でコートを着ていた記憶がないのですが・・
ホスピタルコートというと簡素な作りで量産されることから、ボタンが付いてなかったり
ベルトが縫い付けてあるものもあり、ガウンでの用途に限られるものがほとんど。
ヤーモのコートでは、そういった印象は薄かろうと思います。
自分が初見で感じたのは、『ショップコート≧トレンチコート』という見立て。
ショップコートほど軽薄(?)でなく、さりとてトレンチほど重厚ではない、
その中間の室内着でも外着でもイケる、ちょうど良いさじ加減。
そんなところに惹かれました。
自分には白衣的なモノを着ている職種に憧れがあります。
医師・薬剤師・舘ひろし・・・?
最後は別としても、このホスピタルコートを外出ばかりでなく室内でも
着れる喜び。そんなことを感じながら少しづつ目に馴染ませている最中です。
ミリタリーグリーンのナイスなボタン・ラウンド型の2ポケット・袖口の切り替え・止めを刺すベルトと、
ミニマルなディテールにまとめたヤーモのコート。
ホスピタルコートが元なだけに、一枚仕立ての軽いものですが、
ここで使われているのが綿ポリの“タイプライター生地”であること。これが憎い。
バサバサっとしたハリの強さが良い塩梅です。
グレー~ベージュ、いわゆる『グレージュ』に通じる色合いも格別で、
丈の長いジャケット感覚で楽しめるのも乙なポイント。
ベルト先はポケットに入れ、袖口を無造作にたくし上げて羽織ってみる。
綿ポリだけに速乾性もありますし、綿100に比べてシワに対する復元力も強い。
タイミングを見定めながら頻繁に洗う楽しみもあることでしょう。
当店のラインナップだと先行するアトリエコートやラボコートに続く、
職業別ワークコートに連なる↑のアイテム。
とはいってもそこはヤーモ。
いかにもなワーク風でなく、ビジネスやドレス向けでも通じる
クリーンなヴィジュアルは、着用シーンを広げてくれるはずです。
コートの締めとして届いたラストピース、最後の大物たるアイテム。
こちらもどうぞご覧になってみてください。
宜しくお願いします。