MANIERA アンゴラ ジャガードハット

2010.11.07 / アイテム

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MANIERA  アンゴラ ジャガードハット(ブラック)

 

 

 

アンゴラ・・・

 

小アジア原産のアンゴラ山羊・アンゴラ兎の毛のこと。

純白でシルキータッチの柔らかな光沢と風合から高級品として扱われる。

強度が低くデリケートな素材のため、ほかの繊維と混紡され、

帽子やセーターに重用されている。

 

 

モヘア・・・

 

本来はアンゴラ山羊の毛・アンゴラ兎の毛の別名。

近年は特色の似通った毛の織物を指す事が多い。

シルクを上回る光沢や滑らかさを持ち、長い毛足と繊維の特性から、

高級スーツ地に用いられると言った、

ドレッシーなアイテムに重用されることが多い。

 

(民明書房刊 「繊維大覧」より)

 

 

 

個別に取り上げていませんでしたので、

MANIERAのアンゴラハットをご紹介します。

 

 

 

毎シーズン、何かしらでハットの形はご用意していると思いますが、

シーズンテーマが盛り込まれつつ季節感もあるもので。

 

ということでご用意したのが↑のハットです。

 

 

アンゴラに関しては簡単に注釈を挙げてますが、

「兎の毛」から想像出来るように、柔らかな毛足と滑らかな手触り感が

大きな特色になるかと思います。

 

最近は中国原産のものが多いのであれですが、生産環境によって

グレードの違いは当然ありますし、

混入率の大小も価格に反映されるので、

ここではあまり詳しく述べません。

 

寒くなる時期には欠かす事の出来ない、冬を代表する素材だと言えます。

 

 

 

アンゴラも然ることながら、

今回のハットで変わった取り組みというのが、

リボン部分に使われている「モヘア」です。

 

 

モヘアは素材の特性上で歪みを生じやすいので、

服地にする場合は何か別のものと混ぜた上で使うことになります。

夏向けのスーツ地に使われたり(キッドモヘアとか)、

冬だとマフラーなんかでよく見かけてたりするあれです。

 

 

今回のリボンですがよく見てみると、実はわざわざ筒状の目を詰まらせて

編み上げていて、そこに思い切って起毛をかけて作ったものです。

 

これだけだと分かりにくい事この上ありませんが、近いところで言うと、

キャンバス素材のスニーカーの靴ひも

が一番妥当だと思います。あれを毛羽立たせているイメージです。

 

 

結構面倒くさい、手間のかかる作業だというのは

想像出来るのではないでしょうか。

 

 

 

そんな素材を惜しげもなく使って、中折れ型のハットに仕上げたこのハット。

 

もちろん素材の良さは当然なんですけど、個人的には

「裏側に星空が見えます」

あたりが、控え目な主張があって気に入っているところです。

 

屈強な見た目だけど実はロマンチスト(?)、

というのは合っているような無いような(笑)。

 

 

ブラックとグレーのシックなコントラストは、そこまで被る方を選びませんし、

カジュアル・ドレス問わずの組み合わせも出来ますので、

強くお薦めさせて頂きます。

 

店頭でよく被っていると思いますので、

お気に入り具合は察して頂けるかと思います。参考下さい。

 

宜しくお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

<追伸>

 

 

↑の注釈元である「民明書房」。

30代以上のジャンプ購読者はきっと分かるはず。

散々あれにはだまされた(笑)。

 

引用元以外は事実ですので、ご安心下さい。

 

 

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